比叡山の借景がす、すばらしい??のかな「円通寺」
京都は岩倉、比叡山の借景が有名な「円通寺」の庭園。
修学院離宮などを造営した御水尾上皇の幡枝離宮の庭園がもともとの成り立ち。
京都駅から烏丸線で「国際会館」駅下車。
が、ここから徒歩で30分ぐらい。タクシーをオススメする。
新興住宅地の中を抜けると、異常に長い塀にぶつかる。
ここです、円通寺!
この辺に幡枝離宮があったのか。
「柿落葉 踏みてたずねぬ 円通寺」。高浜虚子作。
高浜虚子が鞍馬からの帰りに立ち寄ったそうです。
うーん、正直この句のどこがいいのかわからん笑。
「柿の木の落ち葉を踏みしめて円通寺に着いたよ」って意味ですよね?
たったこれだけですよね? なんで? どこがいいの?
五七五調にこだわり、余韻を持ってよし、とする作風。らしい。
それにしても、高浜虚子は京都のあちこちで俳句を残してるなー。
一応、京都大学に在学してたし、あちこち見て回ったんだろうな。
入り口。なんか剣道場の入り口のようなまずまずシンプルな作り。
で、お庭っす。紅葉にちょっと早かった!
紅葉バッチリで見たかったなー。行ったのは10月25日。
11月中旬以降が見頃でしょう。
比叡山がどーーんと。バッチリ借景。後水尾上皇って庭園好きだったんだろうなー。
時代的には、徳川家康、秀忠あたりの天皇。
が、お父さんの後陽成天皇が秀吉といい関係だったわりに、息子の後陽成天皇はかなり弱腰。
幕府に口挟まれっぱなし。そんな弱腰にお父さんにも嫌われる。。
「禁中並公家御法度」「勅許紫衣法度」など、もう徳川幕府からやられたい放題ですからね。
そんなしんどいお仕事の中、こっち方面に才能を開花したんでしょうね。
息抜き、癒しだったんだろうなー。
人混みゼロのいい庭。。。
のハズが、住職のナレーションがしんどい。。。
まず、けっこう音がうるさい。そして内容がひどい。
「昔はよかった。この岩倉の地は今のように新興住宅地ではなく、自然が豊かで、
それこそ比叡山の借景がすばらしかった」的な内容。
え? この辺に移り込んで来た人、思いっきり敵視したかのようなナレーション?
ざ、残念がっている??
と、ちょっといただけない気分になった。。
この辺りも紅葉がきれいそうなんだけどね。
意外と池とか作ってない。ベタッとした庭のスタイル。
正直、あんまりオススメしないかなー笑。
住職もあんまり人に来て欲しくないみたいだし。
円通寺
岩倉幡枝町389