京都の夏の風物詩【床】のオススメはコスパよしのイタリアン。「プレーゴ藤吉」
京都の夏、絶対に外せないが「床(ゆか)」。床とは、
鴨川沿いのお店が鴨川にせり出すように作るお座敷の上で食事を楽しむこと。
同じように、貴船で川の上にお座敷を作って食事をすることを「川床(かわどこ)」と言います。
やってることはほぼ一緒なのに、場所が違うと呼び方が変わってくるのでご注意を。
はい、こちらが「床(ゆか)」のほうですね。
夏の夕暮れ。もうちょっとしたら床に明かりがつき始め、情緒あふれる光景となります。
床の手前、これまた京都名物、「鴨川等間隔」(by 岡崎体育)も見ることができます。
これも一応解説しておくと、恋人たちが鴨川沿いに座る際、
なぜかきっちり等間隔に間を空けて座る光景のことを鴨川等間隔と呼びます。
なるべくたくさんのカップルが座れるように、という京都らしいカップルたちの気遣いでしょう。
と、なかなか本題に入れないのですが、床のオススメのお店が「プレーゴ藤吉」です。
まず、そりゃあ有名な床ですから、お値段も高い店が多い。
一人1万円を超えるなんてのもザラ。
そんな中、「プレーゴ藤吉」はお値段的にお安い!!
夏の床シーズンで一人5000円ぐらいからコースがあります。
ま、床となると本来は和風のお座敷で、ハモの湯引きを肴に、というのがいかにもな光景なので、
イタリアンとなるとちょっとお値段がお安くなるようです。
でも、正直、和食を堪能するなら床だとワリに合わない笑。
なので、町家をリノベーションしたイタリアンで、鴨川沿いのテラスで食事を楽しむ、
で、全然いいと思いますよ。こっちのほうが賢い。
というわけで、お店レポートに進みます。
場所は、京都市役所前駅から徒歩3分。
入り口もおしゃれですが、鴨川沿いのお店の玄関までのスロープがまた雰囲気よし。
はい、玄関。全然和風。ここがイタリアン?という驚きが楽しい。
中に入るとやっぱり町家な雰囲気とイタリアンの雰囲気がフュージョン。
いかにも京都の町家リノベーションでいいですね。
店内はカジュアル。が、明かりを落として雰囲気もあります。
そんなに格式張ることもなくラクチン。
プレーゴ藤吉の床。ガッツリテーブル席です。
お座敷はあぐらだったり、正座だったりで疲れますが、こちらのお店は心配ナシ!
おーー段々と夕闇が迫ってきました。
床のお店に明かりが灯りはじめ、いい雰囲気。
京都の床は、木屋町通りと鴨川の間のお店が出します。
南北の範囲としては、メインは四条通りから御池通りの間の先斗町エリアがメイン。
が、南の四条下ルもいい店あるし、北の御池上ルにも全然いい店ある。
なので、先斗町エリアにこだわらず、お店探しするのがオススメです。
さて、お料理です。前菜盛り合わせ。
プレーゴ藤吉にした理由その一。
滋賀の野菜を使っていて、安心、新鮮。けっこう素材にこだわる店なのです。
なのでお野菜シャッキリ、味わい濃く美味しい。
と、もう一つご報告。
8月20日ごろに行ったのですが、川沿いということもあり、床の席にいたところ、
明かりに虫が集まってきてイヤだったので、あっさり室内に移動。
これだけ床をススメといてなんかすみません笑。
床のデメリットをもう一つ。
京都の夏、風もあまり吹かないので、案外床って暑いのでそれなり覚悟を。
続きましてスープ。濃厚で美味しい野菜のスープ。
というか、クーラーで冷えた室内。文明の利器、最高。
ポーク。脂身の甘さを堪能する。
ちょっとずつってのがいいですね。
豚の脂身を感じたあとはサラダ。やっぱりお店として野菜がオススメなんでしょうね。
フレッシュな野菜シャクシャク食べる。
そして、もう一つのこの店の自慢、近江牛のエイジングビーフ(熟成肉)!!
というか、個人的に野菜に反応しただけで、本来はこっちがこの店のメインのオススメです。
牛肉サシ至上主義の日本で、これだけ赤身が見事な近江牛はありがたし。
これだけ脂身がないのに、食べると甘みがすごいのが不思議。
シェフの故郷、滋賀の地産地消を目指したお店が本店なので、
肉も野菜も新鮮な食材が手に入るんでしょう。
パスタ。そうだった、イタリアンのお店だった。
バジルの効いた夏らしいシンプルな味わい。
デザート。うん、さっぱり。
ゆったりした時間を過させていただきましたー。
とっぷりと夜も暮れました。
みんな帰っちゃいましたね笑。
ごちそうさまでした。
プレーゴ藤吉 (PREGO TOKICHI)
京都府京都市中京区木屋町二条下ル上樵木町494
050-5571-4110