マンガ「へうげもの」でおなじみ、京都「古田織部美術館」に行ってみた。
織田信長、豊臣秀吉に仕えた戦国武将から、千利休の高弟となり、大茶人となった古田織部。
なんとなく名前は知っていたものの、よく知らなかった人物ですが、
マンガ「へうげもの」を読んで(脚色すごいですが)、かなり興味を持ちました。
実際、マンガがこれまたかなりおもしろい。
秀吉や伊達政宗といった戦国武将はもちろん、安土桃山文化、茶の湯、侘び寂び文化を担った、
本阿弥光悦、小堀遠州、俵屋宗達ら当時の文化人たちを生き生きと描写している。
興味ある方はこちらをどうぞ。
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で、そんな古田織部の日本唯一の美術館が京都にあります。
その名も「古田織部美術館」。これはいかいでか。
場所は烏丸線「北山駅」から徒歩5分程度。そして小ッさ!!
雑居ビルの1階と地下1階のみ。
ま、まあそんなもんか。
一階は物販中心。茶碗や茶器がずらっと並んでおります。
美術館としては地下1階がメイン。
かなりひっそりとしており、日曜の昼下がりに行ったところ、もう1組くらいしかいない。
まー小ちゃいしね。
千利休が好んだ漆黒の楽茶碗を継承しつつ、歪んだ造形、遊び心のあるデザインがいかにも古田流。
このあたりの器が作られる過程は「へうげもの」でおもしろく描かれてます。
「へうげもの」が人気となった理由として、
武人(サラリーマン)としての織部が、めちゃくちゃ茶の湯(趣味)に傾倒し、
かつその器を作り、ブランディングして販売(副業)、というストーリーが現代人にも理解しやすいからでしょう。
こちらが古田織部。
描かれてる時点でもうなんか飄々としてます。
おもしろい人だったんだろうなー。
で、この人は小堀遠州。
小堀遠州といえば作庭の名手。徳川家が厚遇しました。
京都の南禅寺や大徳寺などでその庭を見ることができます。
小堀遠州の棗。棗とは抹茶入れる容器です。
まん丸でつるつる。道具とは思えないほどきれい。
織部門人の伊達政宗が所有していた茶釜。
うーん美しいようなそのへんにあるような。。
織部門人の徳川秀忠の筆。こんな字なんだ。
歌の意味は好きな人がいるのをバレないようにしてたのに、恋心が表れてしまって、
誰をそんなに好きなんですか、と聞かれるほどになってしまったよ、
という意味。将軍なのに。
と思いきや、別の人が歌った歌を秀忠がしたためた、とのこと。
いずれにせよ怪しい?
一階に戻ってきた。茶碗がいっぱい。
ほしい器もあるんだけど、高いねー。
古田織部美術館
京都府京都市北区上賀茂桜井町107−2
075-707-1800
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