【相国寺】京都五山の第二位の名刹ながらひっそりと庭園を満喫できる穴場観光スポット。
京都のお寺には「京都五山」というお寺の格を示す制度があります。
今も昔も日本人は本当にランキング好きです。相撲の番付表、長者番付などなどたくさんありますが、
お寺にもあるあたり、なんだか煩悩と紙一重な感じがします。
ちなみに京都五山は、
南禅寺=別格
天龍寺=第一位
相国寺=第二位
建仁寺=第三位
東福寺=第四位
万寿寺=第五位
となっています。なんとなくお気付きの方はすでに相当の歴史ファンですが、
足利将軍時代にできたので、足利家が関係するお寺が上位に来ているというわけです。
相国寺を建てた足利義満は相国寺を第一位にした時もあったほど。
逆に京都でもかなり大きい禅宗の寺、妙心寺がまったく入ってきてません。
これは妙心寺派が足利家とちょっと対立気味だったからと言われています。
じゃー足利義満の金閣寺、足利義政の銀閣寺はなんで入ってないの?と思った方は逆に歴史ファンないですね?笑
どちらも創建当時は別荘としての扱いでお寺じゃなかったからです。
というわけで格式のめちゃくちゃ高い「相国寺」をご紹介したいと思います。
相国寺への行き方は「今出川駅」徒歩5分。同志社大学のキャンパスを通ってくると楽しいです。
南には京都御所。「相国」の意味は国を守る、助けるという意味。
なので時の権力者足利義満はこの地に建てたんでしょうね。
御所のすぐ近くにあり、広大な敷地を持つ相国寺ですが、実は入れるところは少ないです。
金閣寺や清水寺のようなド派手な観光スポットもありません。
なのであんまり人がいません。これがいい。
見ることができのは基本、方丈と法堂、開山堂のみ。
法堂では見事な狩野派の雲龍図を見ることができますが、こちらは撮影禁止。
うん、方丈独り占め。
ここの庭は端正です。相国寺の開山はそれこそ造園の名手「夢窓疎石」です。
苔寺と呼ばれる「西芳寺」の庭や天龍寺の庭など、傑作を作りまくった人が関わったお寺なのにらしさがない。
まーもうお寺ができた時には夢窓疎石は亡くなっていたので仕方ないか。
夢窓疎石的な庭いじりした形跡がありません。
亡くなってから40年くらいたった時にはもう流行ってなかったのかな。
それでもけっこう好きなこちらのお庭!
有名なあのお寺の庭に似てませんか。そうです龍安寺です。
素朴な石の置き方、なんか似てるんだよなー。
ちなみに龍安寺はさらに50年後くらいに建てられました。ちょっとパクったんじゃないのー?
と勝手に思ってます。インスパイアされたというか。
が、応仁の乱で焼失して、今目にしてるのは江戸時代のもの。
うーん開山当時の庭を復元したものなのか、それとも江戸時代の再建時に気分で作ったのか。
もはやわかりません。
いや、やっぱここの庭いい!
龍安寺だったら満員電車のように人に押されながら見ますが、こちらは貸切状態。最高です。
こっちのほうが緑もキレイだし。
雨の日なんかに来ると、シトシトと音もなく石に雨が吸い込まれてたまらん雰囲気です。
安らぐ度で言えば全然格上です。さすが京都五山の第二位。
龍安寺は遠いしね。相国寺は街中でアクセスいいし。
歴史関係なく、京都の好きな庭の中では五指に入るので、自分的には京都庭五山の一つに入るいい庭です。
相国寺
京都府京都市上京区今出川通烏丸東入相国寺門前町701
075-231-0301
京都食べ歩き ブログランキングへ
京都府京都市 ブログランキングへ
にほんブログ村
にほんブログ村