食べログ京都和菓子1位【嘯月】、「美味しんぼ」「婦人画報」も絶賛する日本一の和菓子なのはわかってるんだが。。
食べログ京都和菓子部門1位、つまり日本一の和菓子屋さんである「嘯月」。
創業は1916年。名前の由来は「虎が月に嘯(うそぶ)く=吠える」ところから。
初代が「虎屋」で修行されたところから名付けたそうです。
「嘯く」という言葉には「広く包み込んで招き入れる」という意味もあるそうです。
また、和菓子の日本最高峰として「美味しんぼ」56巻「餡と生きがい」のも実名で登場します。
和菓子屋さんのおじいちゃん、孫の一良くんが和菓子嫌いで山岡が和菓子のよさを教える時に出てきます。
これがけっこういい話、納得できる話で、
一良くんが「和菓子なんて結局全部餡子じゃん! 洋菓子はいろんな材料を使うのに!
ベタベタして、ノドにつまる感じが不味い!」となかなか的を得たことを言います笑。
それをどうやって改心していくのか。。というお話が気になる方はこちらをどうぞ。
価格:605円 |
と、話がちょっとズレて行きましたが「嘯月」に戻ります。
まずは「嘯月」の予約方法。
この店のこだわりとして「作り置きをしない」。なので完全予約制です。ここ、かっこいいです。
2〜3日前くらいに電話で予約。予約の仕方としては、
「そうですね、季節のものを4つお願いします」とか。
と、電話で言ってる時、かなり上流階級な気分を味わえます。
と言っても上生菓子は1個だいたい500円弱なので、そんなに大金ではなく、このやり取りだけでもテンション上がります笑。
場所は北大路駅から徒歩10分ほど。
まわりは住宅地。こんなところに京都ナンバーワン、いや日本一の和菓子屋さんがあるとは。
ディープな京都に触れたような気分にさせる演出もいい。
お店の外に上生菓子のディスプレイ。でもこれだけです。
控えめな装いが逆に凄味を感じさせます。
店内ももちろん陳列などありません。
予約した時間に行くと、奥からお店の人が出てきて品物を渡してくれます。
なんとシンプルなやりとり。
日持ちは1日のみ。できればすぐ食べたほうがよいです。
なので大至急家に帰って実食。
当代最高の和菓子ですからね。気合いを入ってます!
簡素な箱。これはもう完全に「器に移す」前提です。さすが茶人から愛される店。
「まさかそのまま箱食いしないよね?」感全開です。
というわけで器移しました。
千利休も愛した楽茶碗、長次郎作。なはずもなく、京都岩倉の陶芸教室「HOTOKI」で家族が作った器!笑
黒い器が映えるかなと。
そしてこれが「嘯月」の代表作、きんとんです。
70目という濾し器の中でも最も網目の細かいものを使っているそうで、繊細さが際立ってます。
ついに実食! う、うーん。美味しいです。が、あれ? 期待しすぎた?
「美味しんぼ」「婦人画報」「食べログ」などのレビューでもサラリと舌の上で溶ける上質感を謳ってますが、
ヤバイ、それほどの衝撃を受けず。。
ヤバイ、自分は和菓子オンチなのか。「美味しんぼ」でもめちゃくちゃ手間のかかった工程を見たのに。
これでそんなに衝撃を受けない自分って。。と焦り出す。
薯蕷饅頭。米の粉と山芋を混ぜて作った皮にこし餡を入れたもの。
これだって上生菓子の代表選手。
パクン。ふむふむ。
うん。上生菓子のイメージ通りの味。
虎屋で和菓子を食べた時はけっこう衝撃を受けたのですが。
たぶん普段食べていた和菓子が40点くらいで、虎屋が90点くらいで衝撃を受けた、
さらに上の「嘯月」は99点とすると、9点の微妙な差が自分の舌では計り知れなかったということなんでしょうね。。
つるんとした食感が美味しかったです。
いやほんとに。
これもきれいでよかったです。
ヤバイ、感想が雑になってきた。
こなし。はい美味しいです(遠い目)。
これは京都中の和菓子の名店を巡り、もう一度挑戦せねばいかんがじゃ!(土佐弁)
どうやらいきなりラスボスに行ってしまったようです。
まずはレベル上げをして、自分の和菓子センスを鍛え、いつの日か和菓子の真髄をもう一度味わってみよう、
そう心に誓ったのでした。
というわけで和菓子紀行、始まります。
嘯月
京都府京都市北区紫野上柳町6
075-491-2464
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