【智積院】京都でとっておきの名庭園と国宝の等伯が見られる穴場の観光スポットをお教えします。
京都の中心から南東に位置する「智積院」。京都でも1、2を争う名庭園があり、
長谷川等伯の国宝の絵も見られるのに、京都の中心からちょっと離れてるため、
まさかの穴場となっている観光スポットです。
まーお寺を観光スポットと言うのはちょっと気が引けますが。
「智積院」への行き方は京都駅からバス市バス206系統、207系統、208系統で10分、「東山七条」下車です。
京阪七条駅からは徒歩10分です。
京都国立博物館、三十三間堂も近いのでこれらを見回るコースもオススメです。
智積院は真言宗智積派の総本山になります。
もともとは高野山で始まり、その後紀州根来で智積派として独立。
が、その後豊臣秀吉と対立し、お寺を焼かれてしまいます。
その後、豊臣政権が滅びると、徳川家康が現在の地を与え、ついに復興。
さらに豊国神社の敷地も与えられるという、なんとも時の権力者に翻弄された歴史があります。
徳川家の庇護もあり、とにかく広大で立派です。
これだけの大寺院なのに全然観光客がいない、という嬉しいような勿体無いような観光スポットとなっております。
知名度の低さとちょっと行きづらさがそうさせてるんでしょうね。
そしてこのお寺の超オススメがこのお庭! 利休好みと言われており、国の名称にも指定されています。
中国の廬山を模した庭で、小堀遠州の作とも言われております。
出た、小堀遠州。徳川家とゆかりのあるお寺の庭はだいたい遠州が出てきますね。
この庭のなにがいいかって、そうもうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、
枯山水じゃないんです!! 本物の水なんです。
これは京都でも相当珍しいパターン。
縁側が池に突き出しており、ここに座るととてつもなく気持ちいい。
プールサイドのテラスのような開放感があるのに、目の前には日本風の名庭園が広がるという不思議な感覚。
水面はおだやかで見ていると吸い込まれそうでもあり、心もおだやかになってきます。
これだけの名庭園なのに、穴場で観光客がほとんどおらず堪能できる。
個人的には京都の好きな庭1位かもしれない。
京都の東側の庭は琵琶湖疏水ができて、池をメインにできるようになりましたが、
それは明治過ぎの話。こちらはもっと前からあったので、そりゃー豪華な庭とされてたんじゃないでしょうか。
琵琶湖疏水の恩恵を受けた庭の池は透明ですが、こちらは緑がかった灰色というマットな色味。
この独特のシブい色味は琵琶湖疏水系の庭では出せません。
正直言っていいですか。
めっちゃ泳ぎたいです。
もし自分が時の権力者なら、日本庭園風のプール作ってしまいそうです。
縁側からダイブです。めちゃくちゃ楽しそう。
泳ぎつかれたら、そのまま縁側に上がってスイカ食べる。
食べ終わったらそのまま畳の部屋で昼寝。最高です。
と、もう一つ智積院のおすすめがあります。
それは国宝の長谷川等伯の襖絵です。
こちらはレプリカで、宝物館にあります。
等伯の絵はしっかりと管理されていて、状態もすばらしい。
等伯と言えば「松林図屏風」ですが、あの作風と同じ作者とは思えない優美な襖絵を堪能できます。
「桜図」「楓図」ほか大作がたくさんあるので見ごたえあります。
写真撮影はNGなので、ぜひとも実際に行って肉眼で見てください。
と、ゆったりと堪能できる智積院。
京都観光で次なるスポットを探してる上級者にはおすすめのお寺です。
智積院
京都府京都市東山区東瓦町964番地
075-541-5361