【雪梅花 菜根譚】京町家で中華ランチや夜は鍋も美味い居酒屋としても使える。
烏丸駅から徒歩8分ぐらい、四条柳馬場通蛸薬師上ルにある「雪梅花 菜根譚」。
四条駅や烏丸御池からも10分ぐらいの好立地。
京情緒あふれる見事な町家なのに、中華が味わえる。
レトロな建物に中華、そう、「紅虎餃子房」などで有名な際コーポレーションが運営しているお店。
際コーポレーションは本当にこういう作りが上手だなー。
京都だとほかに、「膳處漢ぽっちり」「豆寅」「柚子屋旅館」などを手がける。
際コーポレーションが好きそうな、レトロな建物が京都にはたくさん残ってるからなー。
レストラン界の「星野リゾート」って感じ。
いい感じのレトロな建物に今っぽさを注入して再生させる手法。
外見は歴史を感じさせて、「ここって京都でも人気があって昔から営業してるのかなー」
なんて思うと、あ、なんだ際コーポレーションだったんかい、みたいな。
そんな訳で店内いい感じです。
歴史を感じさせる佇まい、お花をさりげなく生けたりして雰囲気出てます。
この手入れをするところと、そのまま残すところ、さらに演出するところのバランスがほんとうまい。
店内入るといきなりおくどはん。京都風に言った竃のこと。
その上に蒸籠を載せて蒸気もくもくさせます。
京都っぽさと中華っぽさを見事にマッチ。
本当に使ってる?と思ってしまうほど、見事な演出。
キッチンも見えて、いかにも料理作ってますーって演習。さすが。
若干暗めの店内は妖しい雰囲気作りに一役買ってます。
そこを抜けると、京都らしいうなぎの寝床とも形容される細長い空間。
二階へ上がる階段の手すりも黒光りしていかにも歴史を感じさせます。
まるで映画のセットのように、雰囲気作りがうまい。
ちなみに二階は個室。
この店の名物の鍋を囲むなら、二階の個室がオススメ。
こちらも、和室に絨毯、テーブル席といういい感じの演出で、雰囲気良し。
夜は夜で居酒屋としての使い勝手もいい。
と、一階の通路をそのまままっすぐ。席に着くまでに町家らしい作りを堪能させてくれます。
はい、京町家と言えば坪庭。しっかりそこも堪能させていただけます。
京都らしい町家でランチしたい、っていう観光客にこれほどまでに対応してる店があるでしょうか。
まるで教科書通りの店です。
やっと着席。古い町家をそのまま利用してるだけじゃないですよ。
見てください、この雪見障子風の窓ガラス。おしゃれっす。
きっちり現代風にアレンジしております。
壁の汚れもちょっとあえてなんでしょうね。
黒光りする柱に真っ白な壁だとちょっとミスマッチですからね。
そのあたりの使い込まれ感と清潔感のバランスはお手の物。
と、こんなに和の雰囲気作りに精を出していたのに、食器がいきなり中華。
うーんこのギャップがまたシャレてるでしょーって感じが、いかにも際コーポレーションのやり口。
で、「菜根譚のお弁当」1800円を注文。ちょっと割高だなー。
豆皿にちょっとずつ中華のおかずを入れていくやり方は京都っぽい。
あとスープも付きます。
味はいたって現代風。味は濃いめなのにサッパリ。
なんだかマーケティングの上、この味だったらみんな美味しかった、って言ってたみたいな味。
エビチリだって入ってます。
これもマーケティング的に人気ありそうだもんなー。
こいつもサッパリしてて美味しかった。ビールとかのおつまみに合いそう。
このへんもサッパリしてて美味しかった。
なんとなく、京都らしさを意識してか、中華料理の中でもサッパリめのメニューを選んでいる感じ。
そこにラー油的な辛さで中華らしさを出す、みたいな。
まー悪くはないんだけど、ちょっと割高な感じはするなー。
観光と思えば致し方ないか。
雪梅花 菜根譚
京都府京都市中京区柳馬場通蛸薬師上ル井筒屋町417
075-254-1472
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