司馬遼太郎も通った京都のおばんざいの名店「先斗町ますだ」。
京都の家庭料理から派生したおばんざい。ですが、ここのは別物。
もはや家庭料理とは言えず、割烹料理とのハイブリッドと言っていいほどのクオリティ。
京都でおばんざいを売りにする店として、「あーこれはもうレベル違うなー」と思ったのは、
ここと「めなみ」くらいです。明らかに舌の肥えた大人が満足する料理。
司馬遼太郎が通った店、というのもただの客寄せじゃない。
むしろ、そういうマスコミ的な謳い文句を付けられるの嫌がってそう。
とある週末、河原町通り、木屋町通りを越え、先斗町に入り、北上する。
日曜でもこんなに込むのかーってくらいの先斗町の細い道を歩く。
先斗町の南の入り口から徒歩5分かからないくらい。
なので最寄駅は河原町駅で徒歩7分くらいですかね。
ありました。名店とはいえ、威厳はなく、むしろ中が見えなすぎて入りづらい雰囲気?
「ますだ」は残念ながら店内撮影禁止。写真はここまで笑。
が、店内入ると、なんともいい雰囲気。
品があって、あったかくて、うるさくなくて、なごやか。あーこりゃいい店だ。
着席すると、主人、とその奥さん?もなごやかで自然体。
瓶ビールを頼みつつ、まずは「きずし」!!
関東で言うシメ鯖なんですが、関西では「きずし」と言います。
このきずしも京都に来て好きになったものの一つだなー。
厳密に言うと、シメ鯖ともちょっと違う。
シメ鯖と言うと、ベージュ色になるくらシメますが、こっちのはほとんどがレアの赤色。
酢で締める時間が違うんでしょうね。
見た目も食感もレア。江戸前寿司のように一見、何もしてないかのように見せて、
がっつり仕事してある感じです。
で、「ますだ」のきずし、美味いっ!!!
酸味が思った以上に強めですが、これはヤバイ。
皿に残った酢強めの出汁を飲み干したくなるほど。添えてある生姜との相性もハンパない。
いきなり渾身の右ストレートを喰らったような衝撃。一発で「ますだ」が好きになりました。
そのほか、きんぴらや湯葉、鴨肉、ジャコ山椒と万願寺とうがらし、などなど、
二人で8品くらい、ビール中瓶3本、焼酎1杯ずつでしめて12800円。
うん、普段なら割高だなーと思うところ、このクオリティなら納得です。
それにしても9時前くらいで、あれだけ満席だった店内がササーーっと人がいなくなるのすごいな。
先斗町 ますだ
京都市中京区先斗町四条上ル下樵木町200
075-221-6816