【並河靖之七宝記念館】京都で神社、お寺に飽きた人におすすめの観光スポット。
京都観光でお寺や神社は一通りまわった、なんかほかに観光スポットないかなーと思ってる方におすすめなのが、
「並河靖之七宝記念館」。超絶技巧の工芸品もさることながら、京都の明治期の歴史、さらに建築など見どころ満載です。
「並河靖之七宝記念館」への行き方は東西線の「東山駅」から徒歩3分。
白川沿いを歩いていくとすぐです。この辺りには有名料亭も買い付けに来る器の名店「阿閑堂」なんかもあり、
向かってる途中にあちこち寄り道してしまいそうな観光に良さげなエリアです。
大きな看板があるわけでもありません。
というのも並河靖之の自宅をそのまま記念館にしてます。
さらに言うと隣はなんと日本庭園の名工、小川治兵衛宅。すごい並びです。
と、ここまで見ていただきつつ、大変申し訳ないのですが、七宝の写真、撮影NGで撮れず!!
いや、むしろその輝き、超絶技巧をぜひその目で見るまで取っておいてください。
ところで七宝とは??
もともとは仏教用語で仏教の7つの宝。金とか銀とか瑪瑙とかをまとめたもの。
それが転じて、七宝焼きとは、金属を焼いた焼き物です。
うーんあんまり聞いたことも見たこともないな、とお思いでしょう。
それと言うのも七宝は恐ろしく手間がかかり、一つ作るのに1年、なんてこともざらだそう。
さらに言うと、明治政府が外貨獲得のため、日本の工芸品を海外に売る政策があったのですが、
まさにそれに乗ったのが七宝。そのため、売り上げの9割以上が海外の好事家だったそうです。
なるほどそれじゃあ日本でなかなか見ないはずですよね。
ぜひとも世界で愛された日本の美を拝んで頂きたいところです。
七宝焼自体は古墳時代には日本で作られていたそうです。
うーん全然知らんかった。
ぜひその金属ならではの輝きをご自身の目で!
さて、「並河靖之七宝記念館」もう一つの楽しみはその自宅の建築とお庭。
隣が小川治兵衛ですからね。お庭は小川治兵衛作なんでしょうか。
と思ったらやっぱり治兵衛作。お隣さんですもんね。
ぬほう! かっこいい!!
明治期にこれだけガラス張りにしたのは珍しい。
室内とお庭がシームレスにつながっているかのようです。
和製「落水荘」と言いたくなるような池と家が一体化した造り。
さすが名工、自宅にも手を抜きません。
ここの土台すごいなー。
この水辺に突き出した縁側、大好きです。
手入れが行き届いてますねー。
西洋では邸宅といえばプールですが、日本は池。
この池風でありながらプールとしても使える方式をぜひ現代建築として開発していただきたい。
二階の南向きは意外にも窓なし。
二階は籠もって仕事したいのかな。
水の波紋も生える。
この土台の石がもしコンクリートだったら、こんなにも人に感慨を与えなかったでしょうね。
塀の向こうは小川治兵衛宅。
向こうは向こうで作業してるわけで、たくさんの人が出入りしてわいわいやってたんでしょうね。
蚊取り線香がこんなにも映えるとは!
まー蚊は多そうですね笑。
並河靖之七宝記念館
京都府京都市東山区三条通北裏白川筋東入ル堀池町388
075-752-3277