足を伸ばして行く価値のある京都の紅葉スポット「毘沙門堂」には悪意しかない部屋がある。
京都の紅葉スポットの中でも屈指の名所「毘沙門堂」。
行きづらさでいささか及び腰になりますが、これが後悔させない楽しさに溢れてます。
「毘沙門堂」への行き方は京都駅からJRでそのまま「山科駅」下車、徒歩20分。
さすがにタクシーが一番便利です。
自家用車でも駐車場が広いので楽チンです。
境内はそりゃーもう紅葉尽くし。
紅葉が先にあって、そこにたまたまお堂を立てたんじゃないかってくらい紅葉の世界。
そして「毘沙門堂」で一番有名な紅葉ショットと言えばこの場所。
参道となっている坂。これは死ぬ前に一度は行っておきたいぐらいのスポットです。
階段部分、一応入れるんですが、もう、アマチュアカメラマンたちからの舌打ちが聞こえてきそうで歩けません笑。
毘沙門堂の見頃は11月下旬。ちなみにこの年は11月28日に行きました。
もう完璧な見頃タイミングでした。
山の麓なので、空気が澄んでいて気持ちいい。
紅葉と言えばカエデですが、実は地味に好きなのがツツジ。
こっちもすごい赤。色あざやかー。
こちらの池も見事。
ここはほんとに見どころが多い。
さてさて、紅葉もいいのですが「毘沙門堂」は本当におもしろいスポットです。
というのも、境内のあちこちに仕掛けがあります。
その代表が襖絵のトリックアート。
狩野派の襖絵に描かれた絵はどこからみても、真正面から見てるような不思議な絵があったり、
板戸の衝立に描かれた、円山応挙筆の鯉はどこから見ても、こちらを見てるようだったり。
あちこちに仕掛けがあります。
いかにも京都らしい皮肉、トリックを感じたのは「梅の間」、通称「イケズの間」。
「イケズ」とは京都らしい「意地悪」という意味です。
「梅の間」の襖に描かれているのは「梅に山雉子」と「竹に縞ヒヨドリ」。
一般的な絵の組み合わせとしては「梅にウグイス」「竹にスズメ」です。
つ、つまり。。。
つまり「鳥合わない」→「取り合わない」となり、
なんとこの部屋に通された人は何時間待っても会えない、というワケです!
悪っる!! 性格悪っる!! 悪意しかない部屋です。
この絵の取り合わせの教養がないとわからないところが、いかにも京都らしいイケズさが出てて良い笑。
てか、教養ない人ならほんとに何時間も待っちゃうわけですよね。
それを、襖の後からほくそ笑んでるってほんとサイテーだなー。
しかもそれが仏教の求道者って。。
ほんと恐ろしいです、京都人。
美しい庭園と真逆の心の風景がすごい。
大丈夫でしょうか、紅葉の美しさ、目に入ってるでしょうか。
いや、ほんとに紅葉はきれいでしょ?
毘沙門天もいれば弁財天もいます。
こっちもきれいですなー。
心揺さぶられましたが、なんとか気を取り直して紅葉散策。
「毘沙門堂」、実は春は春で有名な桜があります。
「そうだ 京都、行こう」キャンペーンでは桜と紅葉、両方出てくるまさに名所です。
いや、いろいろあって楽しい「毘沙門堂」。
紅葉や文化、京都人について学べる奥深い紅葉スポットです。
毘沙門堂
京都市山科区安朱稲荷山町18
075-581-0328
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