京都の幽霊が買いにきた飴の話はコワいい話。「みなとや幽霊子育飴本舗」
京都にはちょっと怖い系の伝説がたくさんある。
有名なところだと、貴船神社の藁人形、深泥池の口裂け女、小野篁の閻魔大王の補佐、など枚挙にいとまがない。
そんな中でもストーリー性が高くて個人的に好きな怖い系伝説が「幽霊子育飴」。
怖いんだけどいい話。
京都は東山、六道の辻。このあたりは鳥野辺という葬送の地の入り口。
1599年、毎夜女性が飴を買いに来るようになり、不思議に思った店主が後をつけたところ、
お墓の前でスッと姿が消え、そこのお墓の中から赤ちゃんの泣き声が。
墓を掘ってみると、生まれたばかりの赤ちゃんが!
亡くなったばかりの母親が身ごもっていて、赤ちゃんになんとか生きて欲しくて、
幽霊となって飴を買いに来ていた、という話。
それからなんと400年以上。いまなおその飴を売っているっていうからすごい。
そのお店こそ「みなとや幽霊子育飴本舗」。
もう伝説と現実が入り混じってよくわからないことになってます。
市バスなら「五条坂」下車、電車なら「清水五条」駅下車、どちらも徒歩10分くらいです。
はい、目の前は六道の辻。
六道とは仏教における輪廻転生する際の6つの道ってことです。
天道、修羅道、畜生道、人間道、地獄道、餓鬼道の6つ。
お店の前には幽霊伝説を紹介した看板があります。
子供連れで行くとちょっと盛り上がります。
こちらが京名物「幽霊子育飴」。
パッケージのフォントもいい感じです。
水木しげるが訪れて、ここの飴を食べて「ゲゲゲの鬼太郎」の着想を得た、という話も。
まーそりゃーいろんな人きますわな。
すみません、一人も読めませんでした。
夏は冷やし飴もオススメということでつくり方を書いてくれてます。
材料「幽霊飴」40gっていいですね。
そしてこちらが幽霊飴。
きれいな琥珀色。
味はけっこうちゃんと美味い。シンプルな味。
ほんと琥珀を舐めたらこんな味なんじゃないかってくらい見た目と味のギャップがない笑。
京都土産にオススメです。土産話も付いてきますからね。
そう言えば、その後その赤ちゃんはどうなったかって言うと、8歳まで「みなとや」さんで預かってたそうです。
やさしいですねー。その後、京都の立法寺というお寺の住職になったそうです。
68歳まで生きたそうです。当時としては寿命を全うしたんじゃないでしょうか。
よかったよかった。
ちょいちょい実名が出てくるあたり、京都の伝説と現実がわからなくなる方式なんですが、
今回もその方式が採用されており、信じるか信じないかはあなた次第となっております。
みなとや幽霊子育飴本舗
京都市東山区松原通大和大路東入ル二丁目轆轤町
075-561-0321
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