【報酬恩庵 一休寺】当時のクリエイターたちがコラボした京都紅葉スポット。後編
京都紅葉で、あなたの期待を上回る満足度を保証する(個人的に)、
オススメの紅葉スポット「報酬恩庵 一休寺」、その後編です。
まずはお寺の紹介。
「報酬恩庵 一休寺」というだけあって、一休さんこと一休宗純さんが晩年を過ごしたお寺です。
一休さんはやっぱり超人気ですねー。
幼少期を過ごした「地蔵院」、住職となった「大徳寺」、そしてここ「報酬恩庵 一休寺」と、
あちこちに一休さん絡みのお寺があります。
もともと天皇の御落胤とか、足利家の血を引く人だとか、高貴な身分でありながら、
身分にとらわれず、自由に生きた人ってことで、当時から人気あったんでしょうね。
方丈南庭も立派。これは予想以上にいい寺だなー。
方丈の北庭は松花堂弁当の語源になった僧侶、松花堂昭乗と、詩仙堂でも有名な風流人、
石川丈山らによる合作と言われています。超、有名クリエイターたちのコラボです。
一休さん、当時からリスペクトあったんでしょうね。
確かに丸く刈り込まれたツツジは完全に詩仙堂スタイルですね。
南庭も我慢できず、丈山、庭いじりしたんじゃないんでしょうか。
モコモコ感と白砂と緑のキワのミチッとした感じが気持ちいい。
襖絵は狩野探幽。江戸幕府の御用絵師なので、豪華な絵が多いですが、
ここのは雪舟にも傾倒してた探幽なので、その片鱗を見ることができます。
境内の回遊式庭園は千利休の師匠にして茶祖、村田珠光の作と言われる。
歴史上のクリエイターが一堂に会したお寺です。
ちょっと三千院門跡を彷彿とさせる景観。
苔のモコモコにすっくと立つ杉の木が美しい。
こちらは開山堂。
最初の住職の木像を安置するのが一般的。
ん?あれはもしや??
いたーー!! 一休さんっ!
めっちゃ頭なでられてピッカピカになってます。
やっぱりみんな頭良くなりたいんでしょうね。
それかトンチの効いたこと言いたい?
薄毛を心配してる人は触りづらそうです。
おわーーこれがあの有名なッ!??
思ったより短いんだなー。
ではないと思います。
紅葉が美しく落ち着くいい庭。
苔に落ちるやさしい陽光もきれい。
やるなー珠光。
よくわからない石像群コーナーもあります。
ちょっと渋谷のモヤイ像のような。
もみじの落ち葉がちょうど涙のように。なんかピカソっぽい。
浴室。当時の浴室はお湯ではなく、蒸気。
大坂夏の陣に向かう途中に参詣した武将、前田利常による寄進。
そういえば妙心寺にある浴室も明智光秀による寄進だし、武将はお風呂好き?
こちらの紅葉はまさに盛り。
境内が広いのでいろいろな紅葉が楽しめます。
紅葉もいいし見どころも多い一休寺。
一休さんのお墓、村田珠光の茶室、一休さん、蓮如のお手植えの杉などなど。
そうそう。宝物殿もあります。
こちらは一休さんの肖像画。この当時にしては写実的ですよねー。
このあたりも一休さんなら「いや、そのまんま描いて」って言ってそう。
一休さん筆(たしか)。こんな書風なのね。
外連味の無さがなんかわかる気がする。
一休さんの教えを書いた石碑。
「諸悪莫作 衆善奉行」。
意味は「悪いことするな、いいことしよう」。
シンプル!
報酬恩庵 一休寺
京都府京田辺市薪里ノ内102
0774-62-0193
9:00〜17:00(宝物殿 9:30〜16:30)