【ごだん 宮ざわ】京都らしさ全開の端正の料理ながらイノベーティブな茶懐石が楽しい。
「ごだん 宮ざわ」ミシュラン1つ星、食べログ3.95と名実ともに名店です。
今回は恒例となったお盆後の夏休みの母親の京都来訪のランチで伺いました。
五条駅から徒歩5分ほど。
茶室を思わせる土壁がいかにも京都らしい。
お料理も茶懐石をモットーとした構成だそうで、シニア層の母親も楽しめそう。
小学生の子供も一緒なので、たぶん個室を用意してくれたのかと笑。
こっちはありがたい。
ほかのお客さん気にしなくていいしね。
しかもミニカウンターみたいで子供的にも大人の雰囲気を味わえて楽しそう。
しかしこの時期の京都は暑い。
そんな中いい感じにクーラーが効いてひと息つく。
先付。キュウリやサザエがさっぱりと。
夏ですからね。
マグロと安岡ネギ。
単純にお醤油じゃない感じがいかにも京都らしい。
店主の宮澤さんは元は神奈川の人みたいですね。
京都に憧れ、京都の名店で修行し、独立したとのこと。
だからなのか、いかにも京都らしい気がする。
器にもこだわりビシビシ感じられます。
お椀。稚鮎。
香ばしい稚鮎とふわっと薫るお出汁が食欲をそそる。
冷製の炊き合わせ。夏らしい。
一品、一品必ずちょっとひねってる感じが人気の理由でしょうね。
それでいて料理自体は主張が強過ぎず、全体的に端正な味わい。
名物料理の焼き豆腐。
日本料理の技法を超え、いろいろな工夫を試みる人なんだろうなー。
もうちょっと進めると、和風イノベーティブと言っても良さそうだけど、ちゃんと正統派和食に位置してる。
ポジショニングが絶妙です。
さらに自家製カラスミをお蕎麦にかけたのも出たけど、すっかり写真撮り忘れました。
母親は「へーおもしろいねー」と喜んでくれたので満足。
それにしてもお蕎麦のカラスミがけってどこが始めたんだろうな。
ウニクリームのパスタ的な発想でおもしろい。
米、美味いです。もちろん土鍋。
しかも3回に分けて炊く、という独自製法で米の甘み、美味さを引き出してるそうです。
そしてこちらも自家製ちりめん山椒。
ツンとくる山椒が効いてて大人の味。ガツガツとかっ込んじゃいました。
デザート。
これまた美意識高い系だなー。
新しい味への情熱、探求力がすばらしい。
クリエイター魂がありますね。
シニア層から子供まで楽しめるいいランチとなりました。
ごだん 宮ざわ
京都市下京区東洞院通万寿寺上ル大江町557
075-708-6364