魚が好きならここが最高峰の料亭だと思います。「高台寺 和久傳」





ミシュラン二つ星、とある日の食べログ京都ランキングでは24位、4.23点と

京都でも有数の日本料亭「高台寺 和久傳」。

もともとは京都北のほう、丹後で100年以上続く老舗旅館でしたが、

昭和57年に京都、東山へ移転。

海の幸、特に名物蟹の囲炉裡焼きを武器に、京都の名だたる料亭に殴り込みをかけました笑。

というわけで、東山に来ての歴史は以外に短い。

アクセスは京都駅から市バス206「祇園」下車徒歩5分。

一番近い駅だと祇園四条駅から徒歩15分ほど。

いわゆる「ねねの道」沿いにあります。なので、周辺の散歩は楽しい場所にあります。

ある意味京都の一等地です。

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中に通されると目につくのは囲炉裏。

「和久傳」いわゆる京都の料亭と大きく違うのは、この野趣あふれるスタンス。

囲炉裏端で名物の蟹を焼く贅沢。田舎の食材と都会の洗練の融合がすばらしいです。

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囲炉裏の真ん中に置かれたやかんが凹んでいます。

もはや侘び寂びの中でも丿貫的なセンス。

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そして建築は数寄屋造りの名工、中村外二の手によるもの。

すべてが超一流。

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居心地のよさがハンパない。

外では「ねねの道」を観光客が着慣れない着物を着て、ワイワイしてますが、ここは別世界。

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スッキリ端正。京都のど真ん中にして、地方の豪商の家に招かれたような静寂を楽しめます。

お料理が楽しみです。

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最初の一品はエンドウ豆がきれいなジュレのようになった茶碗蒸し。

中には「和久傳」の代名詞とも言えるカニが。

やっぱり美味いなー。

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続いて白魚の天ぷら。うん、美味い!

これは子供も好きそうなスナックのような軽やかさ。

かかっている塩が粉状じゃなくて、薄いペラペラした紙のようなのもおもしろい。

白魚丸ごとなので、肝の苦味がたまらなく美味い。

器ももた美しい。

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石鯛のお造り。

ペターっと皿の上に敷かれてるの、珍しいな。

と思ったら石鯛の薄造りの下に小さい円柱状のネギが。

これをクルンと丸めて食べる。

うーんシャキシャキとして苦味のあるネギが石鯛の甘みを際立たせる。

なるほどなー。よく考えてあるわ。

薬味の大根おろし、紫蘇で味変しても美味い。

お造りにはわさび、と思ってましたが、今回の薬味の中では風味が強すぎて、わさびが一番合ってない笑。

これはすごい。

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お椀。ハマグリの出汁にもう、なんかいろいろ入ってる。

みょうがや山菜がわんさか。野趣あふれる味。

なるほど「和久傳」は京都の老舗料亭みたいな顔して、実は明らかに野趣あふれる感じなんですね。

端正な京料理の技を持ちつつも、素材の味わいをけっこう残します。

郷土料理を京料理風にしてるというか。

この路線好き。

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蕪と唐墨とアスパラガス。

蕪が絶妙な火加減。食感が梨とリンゴの中間のようなやさしさ。

アスパラガスは茹でるより、焼いたほうがこんなにも美味いんだ、という味。

カラスミはネットリとまさに珍味。クルマなのでお酒が飲めないのがツライ。。

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焼き物。ノドグロです。

もう脂があふれる、というレベルではなく、脂がダダ漏れ笑。

箸を入れるとお皿の上に透明な脂があっという間に広がる。

ブリンブリンの身がまたいい。

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さらに!「お好みでウニソースをどうぞ」って笑。

好もうが好まざろうが、こんな美味そうなソース、行きますよ。

ブリンブリンの身にドバドバの脂、濃厚なウニの味わいの三重奏。

これはヤバイ。ノドクロとウニソースのパスタ、とか合いそう。

「和久傳」、魚料理得意だなー。

しかも全部必ず一工夫入れてるし、ちゃんとそれが定番より美味いのがすごい。

いろんな試行錯誤があったんだろうなー。

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蛍烏賊とオクラ。

これはなぜかあんまり印象に残ってない笑。

ノドグロのウニソースがあまりにスーパーだったからだろうか。

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クエの小鍋。

ここでも高級魚が出てきました。

ちょっと淡白、そして肉厚なクエの身に衣を付けて揚げてます。

ここでも一工夫入れてます。

とろみのかかったスープはちょっと酸味があって中華風のようでもあり、これが合う。

クエのあん掛け中華丼、ってのが合ったら美味いだろうなー。

一口大の切られたタケノコがまたいい。

ゴリゴリした歯ごたえとふわっとしたクエの身のバランスがいい。

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土鍋ご飯。美しい。絶対全部食べるっす。

料亭のこういう土鍋ご飯って、食べ残したら捨てちゃうんだろうか。。

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先ほどの土鍋ご飯、大根、菜の花の香の物、ちりめん山椒、赤だしの味噌汁。

質素のようでめちゃくちゃご馳走。

結果、大盛りで3杯食べる。

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最後はデザート、椿もち。

中にはお餅と白あん。上品です。さっぱり。

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お抹茶。ふー。そういえばお肉が出てこず、やはり出自である京丹後の自慢の魚と野菜がオシですね。

いかにも日本的な料理構成。いいですねー。

旅行先の美味しい郷土料理を京都風にアレンジしたような構成。

というのも「和久傳」、もともとは京丹後の廻船問屋さん。

それは日本全国のおいしい魚を知ってるはずですね。

美味しかったです。ごちそうさまでした。

 

高台寺和久傳Kodaiji Wakuden

TEL. 075-533-3100

京都市東山区高台寺北門前鷲尾町512 MAP

高台寺和久傳 予約サイト
https://yoyaku.toreta.in/kodaijiwakuden

 

 


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