京都本 書評「おどろき京都案内 京都ここだけの話・その参 」
京都本、書評シリーズ①「おどろき京都案内 京都ここだけの話・その参 (日経プレミアシリーズ)」を
読んだ感想を。結論から言うと、おもしろかった! 京都のスポット紹介、というより、
読み物としておもしろかった。「なるほどー、そういう歴史があったのね!」って感じ。
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結構マニアックです。章立てで言うと、「京都の電車」「なぜ京ラーメンはこってりなのか」
「京都と戦争」「京都の音」「スタバだって京都は情緒たっぷり」「京都バス事情」など、
硬軟入り混じった切り口で京都のマニアックな部分を紹介。だいたい歴史について、語ってます。
「京都と戦争」の章は特におもしろかった。京都は戦争あんまり関係ないのかと思ってたけど、
全然そんなことなかったんですね。比叡山に特攻基地があったなんてなー。
御所が飛行場になるとこだったなんて!COCON烏丸って、GHQの京都の本部だったとはなー。
祇園でフーセン爆弾作ってたのか。。などなど、意外な事実がわんさか載ってます。
日本経済新聞社の京都支店に勤める、部長、若手社員、京女社員の3人が語り合う形式で、
その3人のキャラの視点が、バラバラなので読んでて面白い。
気になったトピックは、烏丸通りと三条通りの交差点にあるNTT西日本の前に、手回し発電機があり、
京都の通り名を覚える歌、「♪丸竹夷二押御池」「♪姉三六角蛸錦」の童歌が流れるとのこと。
これは今度やってみよう。
ロバのパンも気になった。そんな歴史があったんだねー。
電車の章では、鴨川と琵琶湖疏水の間の地上を京阪電車が走っていたなんて!
美術品を鑑定する「美術品アプリ」なんてものが、京都の思文閣から出てるなんて!
京都から東京に向かう「のぞみ」に自由席で行く場合、空いてるのは2号車だそう。
その理由はぜひ、本を読んでみてください。
京都にはいろんな神様がいるけど、IT企業の社長が行く神社は「電電宮」。
観光の神様、なんてのもいるんですね。
信長の最期の地となった「本能寺」があまりに、その面影がないので、「花の慶次」なんかの
編集者が作った「信長茶寮」も気になる。
「有頂天家族」を筆頭に、京都を舞台にしたマンガやアニメって意外に多いんだなー。
さらに、マンガで言えば、マンガ定食屋「げんざえもん」もぜひいってみたい。
最後に、フォントの「ヒラギノ」は京都の地名「柊野」から来てるとは。
とにかく「へー」な感じが多くて、京都好きなら一度読んでみるといいと思います!
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