京都でうなぎ! 老舗でも安い大衆うなぎ食堂「かねよ」
京都でうなぎってなんか意外な気もするが実は京都人はうなぎが大好き。
京都でうなぎの名店といえば嵯峨の「廣川」、祇園の「祇をん う桶や う」、洛北の「松乃鰻寮」があるが、
どれも当然高い! 「松乃鰻寮」は基本、浜名湖の養殖でも金額がすごい。。
そんな中、中京区、六角通新京極という都心で、この値段でがんばってる「かねよ」はエラい!
「大衆鰻食堂」と言うだけあって、そこんとこの志がすばらしい。
「うなぎをもっと、普通に食べてほしい!」というアツい気持ちがビシビシ伝わってくる。
ほんと、世の中そうなってほしいんだけどなー。
うなぎって、大好きな人は大好き、または食べたいけど、割高だから敬遠する人多数な感じがする。
大好きなマニアで支えられてるけど、本当はみんなもっと食べたいのに、っていう、
なんかもったいない料理だよなー。
カニは高級食材として認知されていて、冬の味覚の王様、的な季節感もある。
そこへいくとうなぎは、季節感もなく、なんか中途半端に高い、っていうイメージが若い人に多い気がする。
平賀源内が土用の丑の日に食べよう、とキャッチコピーを付けたのも納得だ。
美味なのになー。
が、京都の人は意外とうなぎが好き。
うなぎ消費量は全国でもだいたい例年2位にいる。
うなぎってなんか江戸の食べ物感強いですよね。だから京都の人がたくさん食べるのって意外。
もっと、はんなり、やさしい味が好きそう。うなぎは醤油の甘辛系のガツンとした味だし。
ちなみに関西は腹開きが多い中、「かねよ」は背開き。
関東が腹開きを嫌うのは「切腹」につながるから。
江戸=武士、京都=貴族、大阪=商人って感じの分布図だったんでしょうね。
と、前置きが長くなってしまいましたが、平日のランチで来訪。
この辺りは京極と呼ばれ、つまり元々は京都の外れ、ここまでが京都っていう意味でしたが、
いまは映画館はあるわ、修学旅行はわんさかいるわの原宿のような賑わい。
そんな中、逆に目立つのが大正時代から変わらぬ建物「かねよ」。
最寄駅は「京都市役所前駅」や京阪電車の「三条京阪駅」。どちらも徒歩6分ぐらい。
「河原町駅」からは徒歩10分ぐらいか。
「日本一の鰻」と暖簾に書いてあるけど、何を持って日本一なのかはHPを見てもさっぱりわからん。
店内も外の喧騒から解放されたいい雰囲気。
鰻屋さんは焼き上がりまで時間かかるからゆったりできるのがいい。
実は「きんし丼」1600円が名物なんですけども、
ランチにしかない、お昼のご奉仕品、かねよ丼950円に決定!
うな丼で950円って! そりゃお得でしょう。
正直、少ないのだが。。
どうしても鰻食べたい! でも手軽に! って時にはいいんじゃないでしょうか。
味はもちろんちゃんとしてます。
ただまー、あっという間。ペロリ。
この値段で、ちゃんとしたうなぎですからね。仕方なし。
そのほかのメニューも、うなぎ屋にしては安い。
上司が部下に、「よし、鰻でも食べにいくか!」と奮発しても、そんなに懐が痛まないいい店です。
かねよ
〒604-8034
京都市中京区六角通新京極東入松ヶ枝町456
TEL : 075-221-0669
TEL & FAX : 075-221-2020